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なぜ、刑事ドラマはおもしろいのか。

NAZEDEKA。刑事ドラマを中心に「映画・テレビドラマ」について語っています。

刑事ドラマ research 5 「誕生4 ~刑事ドラマ誕生秘話~」

太陽にほえろ!」は「青春ドラマ」として始まりました。

「青春ドラマ」とは、主に20歳前後の若者が主人公のドラマで、大人そして社会人へと成長する過程の中で、様々な壁にぶつかり、苦悩し、成長する人間ドラマを描いた作品です。

実際に初期の「太陽にほえろ!(マカロニ編・ジーパン編)」を観ると「青春ドラマ」だと受け取れる作りになっています。

主役として位置付けられているのは20代前半の若い刑事で、この新人刑事が様々な壁にぶつかり、苦悩し、そして成長して行きます。

刑事が主役・主人公の「青春ドラマ」です。

ここで「事件ドラマ」の刑事像を思い出して下さい。

「事件ドラマ」の刑事は完成されていて無個性でした。
刑事は進行役で人間ドラマが描かれませんでした。

刑事が主役の作品が全く無かった訳ではありません。
しかし、完成されている事に変わりは無い為、苦悩と成長をしません。

それに対し「太陽にほえろ!」の刑事は未完成です。
未完成の刑事が事件や犯人を通して苦悩・成長する青春ドラマが描かれる。

これこそが「刑事ドラマ」なのです。

「刑事ドラマ」とは「主人公の職業が刑事の青春ドラマ」なのです。

太陽にほえろ!」という作品は主人公の職業を刑事に設定し、かつ、その主役の刑事の人間ドラマを描いた初めての作品なのです。

そして「事件ドラマ」の作り手が「太陽にほえろ!」を観て、こう思ったのです。

「おいおい、あの青春ドラマの「太陽にほえろ!」だけどさぁ、あれって主人公の職業が刑事の青春ドラマなんだけど、すげぇおもしれぇな。今度から俺たちも刑事を主役にして、その刑事の人間ドラマを描く作品を作って行かない?」

「それでさぁ、刑事が主役だから、今度から「刑事ドラマ」って呼ぶことにしようぜ!」

この瞬間、刑事ドラマが誕生しました。
(5に続く)