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なぜ、刑事ドラマはおもしろいのか。

NAZEDEKA。刑事ドラマを中心に「映画・テレビドラマ」について語っています。

あぶない刑事 research 4 「第4話 逆転」

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基本データ

メインタイトル:あぶない刑事
話数:第4話
サブタイトル:逆転
放送日:1986年10月26日(日)
視聴率:13.4%
監督:手銭弘喜(2)
脚本:大川俊道(初)
ゲスト:河合美智子、坂田雅彦、中丸新将
主役:ユージ(4)
準主役:タカ(初)
銃撃戦:C
爆破:なし
格闘:B
カーアクション:C

概要

サブタイトルは「逆転」。
大川俊道初脚本作。
ユージ初単独主役作。
タカ初準主役作。

ユージが強盗殺人事件の捜査をする中で家出少女と交流をする物語です。少女と交流をしつつも、事件との狭間で悪戦苦闘を強いられるユージを描く、ヒューマン作品となっています。また、ユージと少女のやり取りを微笑ましく見守りながらも、きっちりとバックアップするタカにも注目です。

解説

・アクション

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本作のアクションは「格闘」がメインです。
ユージとボウリング場店員の格闘、ユージ・タカと犯人の格闘があります。その他は、車のアクションやタカの銃撃等があります。

・ヒューマン

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本作のヒューマンは「ユージと少女」がメインです。
ユージの目の前(上?)に突如現れた謎の少女。何者かに追われていると話す少女を守りつつも疑念を抱くユージ。このユージと少女の交流が描写されています。

豆知識(ネタバレ注意)

・ノースタント&シャイなユージ

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劇中、河合美智子さん演じる小松美由紀がビルの2階から飛び降りるシーンがあります。このシーンはスタントなしで河合さんご本人が演じられています。河合さんは当初スタントマンがやると思っていたらしく、まさか自分でやるとは思わなかったそうです。また、撮影の合間に柴田恭兵さんと2人きりでランチを食べた際、柴田さんは向かい合って座るのが恥ずかしいからと、横並びになって壁を見ながら食事をしたとの事です。ドラマの中とは違うシャイなユージが垣間見られるエピソードですね。

収録ソフト

・単品

あぶない刑事 VOL.1 [DVD]

あぶない刑事 VOL.1 [DVD]

 

・BOX

あぶない刑事 DVD Collection VOL.1

あぶない刑事 DVD Collection VOL.1

 

 

考察(ネタバレ注意)

本作はユージの初単独主役作である。内容は家出少女との交流を描いており、未成年者が物語の中心人物となるのは第1話と同様であるが、女性である点と保護される立場にある点が異なっている。元来、未成年者が物語の中心人物となる際は、第1話のようにヒューマン色の強い作風となりがちだが、本作は男女の組み合わせであるにも拘わらず、ウエット感が無くドライな作風となっている。その主因は、ユージと小松美由紀が互いに接する姿勢にある。ユージは美由紀を案じながらも疑念を抱いており、美由紀は狙われながらも家出の秘密を抱えている。その為、互いに探り探り会話をする事で口数が少なくなり、ウエットな画にならずドライな画になるのだ。また、今回タカは準主役であるが、終盤にショータイムが用意されている。これは、ユージとの出番のバランスを保つ為に設けられたものであろう。本作のサブタイトルは「逆転」であるが、劇中では複数の逆転が描かれている。この逆転劇の主役となるのは、美由紀・パパさん・少年課の少女である。主軸となる美由紀の逆転劇は、バッグの中身についてのミスリード及び家出の秘密からの逆転である。後者の逆転は、家出の秘密が家族問題で、最終的には円満解決し家路につくものであるが、この際、パパさんの逆転劇(奥さんと険悪なムードとなるが最終的には円満解決)と、少年課の少女の逆転劇(ヤクザから逃げ出すが元の鞘に収まる)が伏線の役割を果たしている。しかし、真の逆転劇は前者の逆転である。この大逆転は、ラストシーンのカオルによって明示され、本作は完結に至る。すなわち、バッグの中身についてのミスリードとは、バッグの中身が1億円であるかアクセサリーであるかという物理的なミスリードに終始せず、ユージによって「夢と希望」が詰められる、精神的ミスリードでもあったのだ。バッグに詰められた「夢と希望」が1億円以上の価値がある事は言うまでもない。