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あぶない刑事 research 11 「第11話 奇襲」

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基本データ

メインタイトル:あぶない刑事
話数:第11話
サブタイトル:奇襲
放送日:1986年12月14日(日)
視聴率:15.9%
監督:西村潔(2)
脚本:大川俊道(2)
ゲスト:宮内洋、伊藤美由紀、小林勝彦、江角英明
主役:タカ(9)
準主役:ユージ(2)
銃撃戦:B
爆破:なし
格闘:B
カーアクション:C
事件キーワード:傷害、ひき逃げ、麻薬、強盗

概要

サブタイトルは「奇襲」。
松村課長最終登場作。

不気味に忍び寄り犯行を重ねる復讐鬼をタカが追う物語です。事件関係者の愛憎が渦巻く中、タカと犯人の対決を描写する作品となっています。また、今シリーズ最終登場である松村課長にも注目です。

解説

・アクション

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本作のアクションは「銃撃戦」がメインです。
タカ(拳銃)と犯人(ショットガン・拳銃)の銃撃戦があります。その他は、タカの格闘やタカのバイクシーンがあります。

・ヒューマン

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本作のヒューマンは「復讐」がメインです。
自分を裏切ったかつての仲間への復讐に燃える犯人の姿が描写されています。そして、復讐の連鎖は続き・・・。

豆知識(ネタバレ注意)

・松村課長最終登場作

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本作は木の実ナナさん演じる松村課長のテレビシリーズ第1作目における最終登場作です。その為、本作を以て木の実ナナさんは降板となり、第12話以降、松村課長は登場しません。降板理由は、木の実ナナさんの舞台出演によるものです。しかし、降板後もオープニングは変更されず、木の実ナナさんのカットは残されたままになります(「木の実ナナ」のテロップはありません)。なお、松村課長は第1話から本作までの間、第10話のみ未登場です。これは、本作と第10話が制作順では逆になっている為で、第10話は本来、降板後のエピソードであったからです。

収録ソフト

あぶない刑事 VOL.2 [DVD]

あぶない刑事 VOL.2 [DVD]

 

 

考察(ネタバレ注意)

本作は第10話に引き続き、タカの単独主役作である。2話連続での単独主役作であるが、イベント性の高かった第10話に比べ、本作はオーソドックスな作風である。タカとユージの性格が入れ替わって描写されていた第10話に対し、本来の寡黙なタカと、同じく寡黙な犯人との攻防が描かれる骨太な作品に仕上がっている。脚本家は第4話以来の大川俊道であり、第4話とは対照的な作品であるが、犯人がショットガンを使用及びメインアクションが銃撃戦である等、ガンマニアである大川俊道の本領発揮といった趣である。犯人役が宮内洋という点でアクションの質も高い。過去のエピソードでは軽やかな印象が強かったアクションイメージに対し、足が地に着く重みが感じられる。これは、第9話における松村課長とカオルの銃撃戦を彷彿とさせ、2人の表現がタカと犯人においても展開されたといえる。また、ヒューマンもアクションと同じく重厚である。単なる復讐劇に終始せず、復讐の連鎖こそが真のテーマとなっている。これを象徴しているのが冒頭とラストシーンに描かれているビリヤードである。鳴海から美咲涼子へと連鎖した復讐の憎悪は、正に「玉突き」であり、ビリヤード描写が冒頭とラストシーンにある点も、繰り返される復讐の連鎖を暗示している。更に、ビリヤードに興じているのはユージのみであり、その姿を主役のタカに客観視させている点も見逃せない。最後に、本作は今シリーズにおける松村課長最終登場作である。本作内では、2シーンのみの登場であり、特に最後を思わせる描写は無いが、第1話から本作にかけて強い印象を残してくれたキャラクターであった。復讐という名の「奇襲」は望まないが、松村課長の再登場は待ち望むところである。