なぜ、刑事ドラマはおもしろいのか。

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あぶない刑事 第12話 衝動

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基本データ

メインタイトル:あぶない刑事
話数:第12話
サブタイトル:衝動
放送日:1986年12月21日(日)
視聴率:13.8%
監督:村川透(3)
脚本:新井光(2)
ゲスト:苅谷俊介藤本恭子、三島ゆり子、椎谷建治、清水紘治(セミレギュラー(4))
主役:タカ(10)、ユージ(9)
準主役:なし
銃撃戦:B
爆破:なし
格闘:C
カーアクション:なし

概要

サブタイトルは「衝動」。
柴野悟登場作。

少女殺害事件と銀星会取り立て屋の思いも寄らない物語です。少女の半生を人情味豊かに描く、ヒューマン作品となっています。また、シリアスとコメディの起伏が激しいカオルにも注目です。

解説

・アクション

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本作のアクションは「銃撃戦」がメインです。
タカ(拳銃)・ユージ(拳銃)・野島(拳銃)・犯人(拳銃)の銃撃があります。その他は、タカ・ユージの格闘等があります。

・ヒューマン

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本作のヒューマンは「少女とあしながおじさん」がメインです。
殺害された少女にはあしながおじさんがいた。タカとユージを通じて、少女とあしながおじさんの物語が描写されています。

豆知識(ネタバレ注意)

・野島は歌手デビューしていた!?

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本作は苅谷俊介さん演じる野島が歌手を目指す少女に援助をする物語となっています。実は、苅谷さん自身が考古学研究の為に石原プロモーションを退社した際、舘ひろしさんからレコード会社を紹介され歌手デビューをしています。しかし、本作とこの実話の関係は定かではありません。なお、発売されたアルバムのタイトルは「倭しうるわし」で、考古学を彷彿とさせる曲が収録されています。

・マイクが映ってる!?

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上記画像を見て下さい。何かにお気づきでしょうか?
これは、劇中の港署内シーンですが、画面左上に一瞬マイクが映り込んでいます。事件の重要参考人が分かった直後の事なので視聴者は拍子抜けしてしまいますね。

収録ソフト

・単品

あぶない刑事 VOL.2 [DVD]

あぶない刑事 VOL.2 [DVD]

 

・BOX

あぶない刑事 DVD Collection VOL.1

あぶない刑事 DVD Collection VOL.1

 

 

考察(ネタバレ注意)

本作は第1話以来とも言えるヒューマン色の濃い作品である。しかし、その濃さは第1話とは対照的で、人情味に伴うものである。この要因は、人間ドラマにおける新しい試みにある。それは、本作のヒューマン「少女とあしながおじさん」の「あしながおじさん」が銀星会関係者である事だ。過去にも銀星会関係者は多数登場しているが、ヤクザ然とした描写の域を出ず、少女とは無縁の存在であった。しかし、本作の野島は少女と強い絆で結ばれている。この新しい人間ドラマの創造が本作の特徴である。作品構成では「少女とあしながおじさん」の物語に対する2つの工夫がある。1つは、人間ドラマを際立たせる工夫。これは、2人のドラマを浮き彫りにすべく、外堀部分は過去のエピソードで見られた描写を再現している点である。銀星会に感情高ぶるタカ、橋爪道子を挟み別々のアプローチで事件を追うタカとユージ、建前通りの柴野等である。柴野に関しては、野島への対応におけるタカとユージとの対比の為、必然の登場である。もう1つは、人間ドラマの湿っぽさを残さない工夫。これは、人情味が強い事により生まれる陰鬱な空気を払拭する描写である。事件解決後に新たな事件発生の連絡が入り、テーマ曲が掛かる中で現場に急行するタカとユージ、ラストカットのカオルがそれである。また、「少女とあしながおじさん」の物語は、道子が亡くなった後に描かれている点も見逃せない。これは、近藤課長がカオルに警察官のジレンマを説く事で、本来の主役である刑事の人間ドラマを浮かび上がらせる狙いがある。なお、「少女とあしながおじさん」にもジレンマは存在する。野島が道子に送っていた援助金は、取り立てにより作られたものである事だ。道子が夢を追う一方で、冒頭の夫婦のように苦しんでいる人達がたくさんいる。ラストカットでのカオルのグッドサインは視聴者に送られたものであるが、このジレンマを忘れないでほしい。