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なぜ、刑事ドラマはおもしろいのか。

NAZEDEKA。刑事ドラマを中心に「映画・テレビドラマ」について語っています。

あぶない刑事 research 14 「第14話 死闘」

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基本データ

メインタイトル:あぶない刑事
話数:第14話
サブタイトル:死闘
放送日:1987年1月4日(日)
視聴率:9.8%
監督:村川透(4)
脚本:峯尾基三(2)
ゲスト:磯村健治、根岸一正、町田政則、武藤章
主役:ユージ(11)
準主役:タカ(2)
銃撃戦:A
爆破:なし
格闘:B
カーアクション:なし
事件キーワード:強盗、殺人、殺人未遂、傷害、逃がし屋、横領

概要

サブタイトルは「死闘」。

ユージが重傷を負いながらも現金輸送車襲撃犯を逃がさない為に拳銃を突き付け続ける物語です。生命の危機に陥ったユージの死闘を描写する作品となっています。また、ユージ救命に駆けずり回る港署メンバーにも注目です。

解説

・アクション

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本作のアクションは「銃撃戦」がメインです。
ユージ(拳銃)と犯人(拳銃)の銃撃戦、タカ(拳銃)・犯人(サブマシンガン・拳銃)・銃の売人(拳銃)の銃撃があります。その他は、タカ・ユージ・トオル・パパさん・ナカさんの格闘があります。

・ヒューマン

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本作のヒューマンは「ユージの死闘」がメインです。
腹部を撃たれ瀕死の状態になりながらも、犯人グループを逃がさない為、銃を突き付け続けるユージの死闘が描写されています。

豆知識(ネタバレ注意)

・「灼熱の拳銃」

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本作は現金輸送車襲撃と刑事が重傷を負いながらも犯人に錠を突き付け続ける描写がありますが、このプロットは「西部警察」PART3第35話「灼熱の拳銃」(1984年1月15日放送)からの流用となっています。「灼熱の拳銃」の脚本を執筆したのが本作と同じく峯尾基三さんである為、第7話に続いてのプロット流用となります(「灼熱の拳銃」は峯尾さんと西脇英夫さんの共同執筆であり、監督も異なります)。その為、「西部警察」にレギュラー出演していた舘ひろしさんと御木裕さんは同じプロットの作品に2度出演した事になります。

・監督が指名手配!?

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劇中、横領犯山崎の指名手配書に顔写真が掲載されていますが、この山崎を演じたのは本作の監督である村川透さんです。第8話の買い物客役に続いてのカメオ出演となります。なお、手配書で山崎は「山形県生まれ」となっていますが、これは村川さんご自身が山形県のご出身であるからです。

収録ソフト

あぶない刑事 VOL.2 [DVD]

あぶない刑事 VOL.2 [DVD]

 

 

考察(ネタバレ注意)

本作は第7話と同じく峯尾基三脚本作及び「西部警察」のプロット流用作である。峯尾基三は本作が2作目の執筆となるが、2作とも「西部警察」における自身の過去作からプロットを流用している点は驚きである。しかし、同じプロット流用でも、第7話がリメイクと呼べる形であったのに対し、本作は現金輸送車襲撃と刑事が重傷を負いながらも犯人に錠を突き付け続けるという設定以外はオリジナルとなっている。その為、リメイクではなくリ・イマジネーションと呼べる作品になっている。オリジナル要素として最大の点は「逃がし屋」の存在である。これは、第8話の「拳銃レンタル業者」に通ずる、犯罪者支援をビジネスとして行うものであり、いわば「ビジネス犯罪」と呼べる行為である。第8話ではコメディ描写に特化していた事もあり、このビジネス犯罪に焦点が当てられてはいなかった。しかし、本作では絶体絶命の窮地に追い込まれたユージとユージの居場所を突き止めるべく奔走する港署メンバーの感情描写に対して、感情を交えずに犯罪を履行する逃がし屋との対比により、ビジネス犯罪の卑劣さを垣間見る事ができる。本作のユージはあわや殉職かと思われる危機に瀕するが、主役の刑事において殉職を思わせる展開がなされたのは本作が初めてである。本作の冒頭では猫田の手品が、ラストシーンではカオルの超能力(?)が披露されている。殉職を匂わせる「死闘」が描かれても、あたかもそれが夢物語であったかのように昇華してしまう点が、第7話と同様、本作が「西部警察」ではなく「あぶない刑事」である事を再認識させてくれる。