なぜ、刑事ドラマはおもしろいのか。

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あぶない刑事 research 6 「第6話 誘惑」

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基本データ

メインタイトル:あぶない刑事
話数:第6話
サブタイトル:誘惑
放送日:1986年11月9日(日)
視聴率:12.5%
監督:長谷部安春(4)
脚本:柏原寛司(2)
ゲスト:風祭ゆき、飯田浩幾、三上剛仙
主役:ユージ(6)、タカ(5)
準主役:なし
銃撃戦:C
爆破:なし
格闘:なし
カーアクション:C

概要

サブタイトルは「誘惑」。

ユージが殺人事件の関係者に恋をしてしまう物語です。ユージの恋模様と、寡黙に捜査をするタカをシックに描く、アクション・ヒューマン作品となっています。また、タカの初バイク銃撃にも注目です。

解説

・アクション

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本作のアクションは「銃撃戦」がメインです。
タカ(拳銃)・宮本(拳銃)・金森(ライフル)の銃撃があります。その他は、タカのバイクアクション等があります。

・ヒューマン

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本作のヒューマンは「ユージの恋」がメインです。
事件関係者の女性に恋をするユージ。2人の淡く切ない大人の恋愛が描写されています。

豆知識(ネタバレ注意)

・港署のボギー!?

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劇中、ユージが電話を掛けてきたタカに「港署のボギーぐらい言えねぇのか」と言い返すシーンがあります。このセリフの「ボギー」とは「ハンフリー・ボガート」の愛称であり、ユージはタカに「港署のハンフリー・ボガートぐらい言えないのか」と切り返している訳ですが、実は「太陽にほえろ!」で世良公則さんが演じた春日部刑事のニックネームが「ボギー」であり(由来同じ)、この七曲署のボギーは殉職をしていますが、ボギーを殺した犯人役を演じたのはパパさん役の山西道広さんです。すなわち、七曲署のボギーを殺した犯人が港署のボギーの同僚刑事となっているのです!

収録ソフト

・単品

あぶない刑事 VOL.1 [DVD]

あぶない刑事 VOL.1 [DVD]

 

・BOX

あぶない刑事 DVD Collection VOL.1

あぶない刑事 DVD Collection VOL.1

 

 

考察(ネタバレ注意)

本作はユージと事件関係者の女性との交流が描かれており、一見すると第4話に似ているが、本作はユージの単独主役作ではない。本作のタカとユージは1つの事件を別々のアプローチで追い、最後まで対等な関係を保っている為、幾分ユージに分があるものの単独主役とはならず、タカとユージの両主役作である。これは、作中におけるタカとユージの立場が玉木緑を挟んで対極にある点が大きく影響している。緑が犯人である事実を踏まえた際、ユージから好意を持った時点で、ユージは緑より下の立場となり、捜査で後手に回らざるを得なくなる。対してタカは、最初の事件現場でボタンを拾った事で早くから疑いの目を持ち、先手で捜査が進められ、緑より上の立場に立てている。2人が異なる立場から緑を追う事により、2人の対等な関係が維持されている。また、タカとユージそれぞれに深みのある人間ドラマが展開されている点も見逃せない。ユージは愛した女性が犯人であった一方、何の思い入れもないサラ金強盗事件で金星を挙げていた皮肉な結果となっている。タカは終始ユージの恋を邪魔する様が描かれているが、犯人である緑とユージが深入りしない為の愛情と見て取れる。これらは表面的には描かれておらず、ユージと緑の恋模様を柱としながらも、感情描写が控えめの本作における、裏の感情描写と言えるだろう。本作はアクションにも見所があり、タカの「バイク銃撃」が初披露されている。この「バイク銃撃」初披露の相手が元銀星会組員で、ジワジワと銀星会との直接対決に近づく感覚は、ユージと緑のダンスシーンのようにハラハラさせてくれる。